吉祥寺の仕立て屋で開催する 「きまぐれワークショップ」。
今回は、初めてとなるレザークラフトでコインケースをワークして頂きました。
参加頂いた7名全員が、レザークラフトが初体験!
作業自体は、初心者の方でも十分楽しめるのですが、レザークラフトのワークショップではあまり行わない、下準備からしっかりとワーク頂くので、5時間という長丁場に皆さん集中力が途切れず、コインケースが出来上がるか、少し心配・・・。
まずは、地味な下準備から。
他の多くのワークショップでは、この下準備と菱目打ちの作業をお店側がやってしまい、手縫いするところからスタートすることが多い様ですが、きまぐれワークショップでは、レザークラフトの大変さをしっかりと味わって頂きたく、地味なワークももちろん体験して頂きます!
その方が、苦労して作り上げた達成感もあるし、コインケースを使う度に愛着が湧くでしょ。
トコと呼ばれる裏面の毛羽を専用のクリームとガラス板を使って、ザラつきを綺麗にしていきます。
真鍮製のボタンも自分で付けて頂き、革専用の糊を使って、仮留めをしていきます。
参加した生徒さん達曰く、「この下準備を体験出来たことで、今後、革製品を買うときの見るポイントになりますね」。
確かに、こういう地味な作業を体験して頂くと、今まで眼が行かなかった部分も見るポイントになったと思います。一流ブランドの革製品を見ると、やはり細かい部分までしっかりと処理が出来ているので、ついついお値段にも納得してしまったりしますね。
縫製と違って、硬い革を縫っていくために、あらかじめ“菱目打ち(ひしめうち)”という、フォークに似た道具を使って、革に縫う穴を開けていきます。
菱目打ちの目の間隔には、細かいものと太いものがあり、細かい目を使うとやや上品な仕上がりに。太い目を使うと縫うステッチも大きくなるので、やや無骨な仕上がりになりますが、生徒さん達皆さん、自分の出来上がりの好みで選ばれていました。
意外にも、女性陣に太い目が人気で、聞くと、女性ものの革小物だと可愛らしいものしかないんだとか・・・。確かに可憐な女性が、男性っぽい革製品を持っているのって、結構格好いいかも!
綺麗に一周、菱目穴が開いたら、いよいよ今度は、手縫いの作業です。
レザークラフト独特の縫い方で、一本の糸の両端に針を通して、一目づつクロスしていくように縫い上げていきます。
この時に、ただ縫い進めていくのではなく、初めから終わりまで、同じテンションで、縫い目の糸を上下意識しながら進めていくのがコツ。出来上がりのステッチが揃って綺麗な見た目に仕上がります。
なんて、言うのは簡単だけど、やるのは難しいんだよねー。
縫い始めの方は、ステッチが揃ってなかったりしましたが、途中からは手が慣れてきて綺麗な縫い目に。これも手作りの味ってことで良いんですよね。
最後に、革の端をトコ処理同様に、専用のクリームとガラス板で綺麗に仕上げて完成です。
出来上がったコインケースは、生徒さん同士で交換して、出来栄えを確認。
各々に、大変だった作業や、綺麗に出来た箇所など、お互い一緒に頑張った者同士、話が弾みます。
なかなか経験することのないレザークラフトの下準備から今回はワークしてもらいました。
華やかな手縫いの作業だけではなく、作る楽しさと苦労を味わって頂き、大変でしたが頑張った甲斐あって、どの作品も思いが詰まってますね!
レザークラフトは、作り上がった後も実際使うことが出来るし、革製品の使い込むことで味わいが増すことが出来るので、これからも楽しんで育てて頂けたら嬉しい限りです。
無事出来上がって、生徒さんみなさん、いい笑顔!
また、レザークラフトのワークショップやりましょう~。
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