もうすぐクリスマスがやってくる。

僕が小さかった頃のクリスマスの記憶はこうだ。

確か、ビエネッタと言ったか、アイスクリームケーキの様なものが売っていて、それにマーブルチョコレートをトッピングして、ロウソクを立てたものが我が家のクリスマスの日の贅沢だった。

あの頃は、今の様にモノが溢れていた時代じゃなかったのか、クリスマスに限らず、各家々では工夫を凝らしてお手製の楽しみ方が一般的だった様に、今にして思う。

うちの家には、家庭用のミシンがあり、小学校で使う手提げや巾着の類は大体母親が作ってくれていた。

あの当時は、他の子が持っているキャラクターのデザインされた市販のものが欲しかったりしたのだが、記憶に残っているものはやはり母親が作ってくれたものばかりだから不思議だ。

僕が、洋服作りが好きになったきっかけも、おそらくそういった環境が身近にあったからかも知れない。

小学校の低学年の頃には、絵を描くのが好きだったし、図工の時間など、モノを作る授業は得意の方だった。家庭科の授業は確か3、4年生に上がってからだったと思うけど、女の子よりも上手く作れることに悦になっていたことを記憶している。

先日開催した“クリスマスオーナメントのワークショップ”に、大勢の子供たちが参加してくれた。

今も昔も変わらず、手を動かして何かを作ることを純粋に楽しんでいる様子を見て、こういう機会が作れて良かったなぁと思ったし、大人も子どもに負けじとミシンを踏んでいて、実に楽しい時間を過ごすことが出来たと思う。

こういった体験や、作ったモノを大人になっても覚えていてくれていたら嬉しいかぎりだ。

さて、ワークショップに先立って、母親からあるものを手渡されたからご紹介しておきたい。
クリスマスのワークショップにちなんでかどうかは分からないが、冒頭の写真がそれだ。

実はこれ、僕が人生初めてミシンで作った作品なのだ。

小学校高学年の時の家庭科の授業でエプロンを作るので、各々生地を買ってくるようにというのがあって、今はもう閉店してしまった吉祥寺のコットンフィールドというお店まで自転車で友達と一緒に買いにいったことを覚えている。

昭和の時代は、こういったポップなキャラクターの生地が沢山あった気がするし、今ではない、あの当時の配色が時代を感じさせる。

そう思うと、今テーラーをやっているのも、吉祥寺という場所を選んだのも、この一枚のエプロンが物語っているように感じてしまうわけだ。

あれから30年近く経ってしまったが、大切に保管しておいてくれた母親に感謝しかない。
ちょっと早いけど、今年は最高のクリスマスプレゼントを頂いた。

折角なので、小学生の僕が作ったエプロンを着て写真を撮ってもらった。
上手い下手は関係ない。モノ作りには気持ちがこもっていることが大事だと言うことを、改めて小学生の僕から教わった気がする。

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